バルセロナに行く前に読んでほしい「マジでスリに狙われやすい場所」

スペインのガイドブックって読んだことありますか?

私はもう何年も前になるのですが、初めてスペインに行ったときに買ったガイドブックに書かれていた「スリへの注意書き」に衝撃を受けたことを今でも覚えています。

日本にいるとスリが頻繁に起こるなんて想像がつかないですからね。

スペインは基本的に日本に比べてスリが多いのですが、その中でもバルセロナはワースト1位。ヨーロッパのスリが多い都市別ランキングでも大体1位になっています。

それなのに毎年人気デスティネーションとして選ばれていて、日本からの観光客もかなり多いんですよね。

でもスリがあるって聞くとやっぱ不安になりますよね?しかも、どうやって対策したらいいのか?って正直わからないですよね。

そこで!今回は私の実体験を元に「マジでスリに狙われやすい場所」をピックアップして、対策法も一緒に書いていきます。

 

 

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実際スリは多いのか?

マドリッドバルセロナに住んでいたことのある私からすると、やはりバルセロナは圧倒的にスリが多いです。

その多さはと言うと、バルセロナに住むスペインの現地人ですらも日常茶飯事で被害に遭うほど。普段から気をつけているはずの人でも盗まれるくらいなら、観光客がいい獲物になるのはまぁ当然ですよね。

スリは一人の場合もあれば、グループで狙ってくることもあります。年齢・性別関係なく、見た目でその人がスリだなんて分からないこともあるし、ましてや気づかぬうちに盗まれていることがほとんどです。

しかもスペインは、1日につき400€以下の盗難は罰金のみの処罰。と言っても、スリで生計を立ててる人が罰金を払えるわけもないし、なんなら払わないケースが多いらしい。

おそらくこういう事が原因でスリが多いのかなって思うのですが、まぁ理由はどうにせよ、バルセロナはガチでスリが多いです。

 

  

日本人はスリのターゲットになりやすい?!

とあるスペインのスリグループを探しだす番組を見たときのこと。

月3,000€(約39万円)をスリのみで稼ぎだすという、まさにスリの「プロ」とも呼べるような人物が登場。「今までで一番稼ぎがあった日のターゲットは日本人だった。日本人は狙いやすいんだ。」とインタビューで語っていた。

この日本人が多く狙われていることに対して、スペイン在日本大使館も頭を抱えているとのこと。

もちろん、日本人のみが被害にあっているわけではありません。でもターゲットになりやすいことは確かなのかもしれません。

そんなに狙われやすいなら行く気失せるわ!って感じですが、スリがあることを自覚して対策すれば回避できるので、まだ諦めモードに入る必要はありません。

その為には、どんな場所でスリに遭いやすいのかを知っておくことがポイント。

 

 

スリに遭遇しやすい場所とは?

メトロ内のエスカレーター

メトロ内でスリが多いのはかなりよく知られています。ホームで日本語の注意喚起のアナウンスを耳にするくらいなので、かなりの頻度でしょう。

メトロ内では対策としてバッグを手前に抱えるなど気をつけている人をちらほら見かけます。

っが、しかし!意外に盲点なのが、メトロを降りたあとの出口へと向かうエスカレーター。「メトロを降りたし、もうスリはいないだろう」という、その気の抜けたときを狙って来ます。

例えば、スーツケースを持ったままエスカレーターに乗ろうとしてる時、そのスーツケースに気を取られている一瞬の隙を狙われたりします。

 

  

ショップ内

中心街の大通りなど、屋外での被害が多いのはよく知られていますね。メトロ同様にやや警戒体制に入っている人もいます。

それにスリ達も気づいたのか、最近ではショップ内でのスリが多発しています。

私自身、ショッピングをしている最中にパンツのポケットに入れていた携帯を盗まれたことがあります。

それから、これは私が百貨店でBAとして働いていた時のこと。

お客さんが化粧品を試している最中、イスに引っ掛けておいたバッグを盗まれるということがありました。そんな隙がどこにあったんだろう?というくらい、もうほんと瞬時に盗まれてしまうんです。

靴やサングラスなどを試着しているときも同様。奴らはショッピングで夢中になっているところを狙ってきます。

 

 

バス停でのバス待ちの列

正直、こんな所でも?!ってマジで思いました。

その日は私がバルセロナからダブリンへ行く飛行機に乗るため、朝6時で空はまだ薄暗い中空港に行く専用のバスを待っていた時のこと。

バス待ちの列に並んでいる間に隙をみてバックパックを開けられ、財布をすられそうになることがありました。(内容は長くなるので端折ります)

幸いにも未遂で済んだのですが、かなりスリに対しては気を配っているつもりだったのにも関わらず危うくスリに遭うところでした。

ちなみに、この時のスリ未遂犯は20代前半の3人組女子グループで、見た目ではまさかスリ犯だなんて思うような感じではありませんでした。

 

 

スリ対策 4箇条

  •  トートバックなど、大きくて口の空いているバッグを持たない。ショルダーバッグなど自分の手前に持ってこれて、常に自分の視界に入るものにする。(バックパックは気づかないうちに開けられる可能性大)
  • 人が密集している場所やメトロ内では荷物を手前に抱える。
  • 飲食中にスマホやカメラをテーブルの上に置かない。(特にテラス席)
  • ポケットには貴重品を入れない。(特にケツポケは問答無用) 

 

 

もしスリに遭ってしまったら・・・

まずは落ち着いて、盗まれた物を順番に処理していきましょう。

現金・スマホ・カメラ等を盗まれてしまった場合は、悔しいですが泣き寝入りするしかありません。警察に行ったところで、盗まれた物が返ってくることはまずありません。(誰かが拾って交番に届けてくれるとか、宝クジで3億当たるくらいの確率でありえません。)

ただクレジット / デビットカードが盗まれた場合は、盗難届けを出してもらうといいみたい。私は経験ありませんが、盗難届けがあればカードの再発行手続きなどに役立つそうです。

盗難届けは後からでもできるとして、それよりも先にやっとくべきことは速攻でカード会社に連絡してカードを止めること。驚くほどすぐに使われちゃいます。

パスポートが盗まれた場合は、日本大使館に行ってすぐに再発行してもらいましょう。

もしAIUなどの海外保険に入っている場合は、盗難に対してどのような保証があるのか、どこまでカバーしてくれるのかを確認してみましょう。(請求するときに証拠になるものがレシートとか言われて「知ってたら捨てなかったのに!」みたいなこともありえますからね)

 

 

日本にいる感覚でいないことを肝に命じる

スリが多いからといって、ビクビクしながら旅行をする必要なんてありません。

ただバルセロナという場所にいてスリの危険が多いということ、日本にいる時と同じ感覚ではいれないということを自覚することが肝心です。

 

 

  

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