想像しちゃいがちなスペインのステレオタイプ

ステレオタイプはどこの国に行っても必ず存在します。

私も「日本人は死ぬ時にハラキリ(切腹)するのか?」とか、どこの仁侠映画観たんだよって思うようなことを聞かれたりします。

間違っちゃいないんだけど、なんだか噂がひとり歩きしちゃってる感じですかね。

私も昔は完全にスペインに対してステレオタイプを抱いていました。

でも住み始めてみると、意外と想像通りじゃないことのが多かったりもして。

そこで、「スペインといえばこうでしょ?」と思いがちなことが、実際どのくらいステレオタイプにしか過ぎないのかをピックアップしてみました。

 

 

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シエスタ休憩がある

Siesta(シエスタ)とは昼寝という意味で、スペインでもよく聞くワードです。

ただ、仕事中のシエスタ休憩は完全にステレオタイプ。

スペインは日本と同様、通常のオフィスワークは8時間労働の1時間休憩で寝てる暇なんてありません。

じゃあ、何でこのイメージがあるのか?

それはおそらく、スペインって昔は旦那さんが昼ごはんを食べに家に一回帰ってくることが普通で、その食後にちょっくら昼寝みたいなのが定着したんじゃないか?

あと最近は変わりつつありますが、スペインの飲食店は昼休憩を3時間くらいとるのが普通で、もちろん従業員は夜も出勤だから休憩中に昼寝してエネルギーチャージしている?(そりゃあ休憩3時間もあれば寝るよね?)

あくまで私の予想ですが、この2つはスペイン特有のカルチャーなので関係性あるんじゃないかな?!と思います。

ちなみにスペインは日本と同じ労働時間って言いましたが、基本的にどこの会社も金曜日は15時が定時。

日本で言う、プレミアムフライデーが毎週ある感じですね。(日本でどのくらい実施されてるのか謎ですが・・・)

これもほんとスペインならではです。

 

 

フラメンコは国民的ダンス

スペインといえば、パエリアと競うくらい真っ先に思い浮かぶであろうフラメンコ。

フラメンコはスペインの南部アンダルシア地方発祥の伝統舞踊で、日本で言うとこの日本舞踊みたいなものです。

なので、国民全員が踊れるほどそう簡単なものではないんですね。

でも基本アンダルシア地方の人はみんな、Sevillanas(セビジャーナス)と呼ばれるフラメンコの一種を踊れるのは確かです。(逆にアンダルシアの出身じゃない人は踊れなくて当たり前)

小さい頃からみんな周りが踊ってて、気づいたら自分も踊れるようになってるみたいな感じらしい。

ちょうどこれからの時期にFeria(フェリア)というアンダルシアのお祭りが始まるのですが、そのフェリアではTraje de gitana(トラヘ デ ヒターナ)と呼ばれる、フラメンコドレスを着たスペイン美女が「¡Olé!」の掛け声と共にセビジャーナスを踊るのが実物。

フェリアはこれぞまさにスペイン!を感じさせるお祭りで私も大好きです。

4月にフェリア行きが決定したので、詳細レポートしま〜すっ!

余談ですが、日本人でもフラメンコにハマる人が多いみたいで、スペイン人をも圧巻させるパフォーマンスをする人もいるらしい。

 

 

時間にルーズ

ラテンの国の人って時間にルーズな印象ありません?

私はラティーノの代表格でもあるスペイン人は、てっきり時間にルーズなんだとばかり思っていました。

これが意外とそうでもなくて、ミゲルをはじめ、私の知ってるスペイン人は結構時間に正確な人が多いです。

「相手はラティーノだし、遅れて行くくらいがちょうどいいでしょ!」なんて思っていると、早く来いって電話がかかってくることもw

もちろん個人差はありますが、私のイメージしていた何時間待っても来ないような人とかまずいないです。

かと言って時間に厳しい人もいないので、少し遅れたくらいで誰も文句言ったりもしません。

時間と言えば私がスペインでよく耳にするのが、例えば混雑してるバルでちょっと待たなきゃいけない場合:

「時間どれくらいかかります?」に対して「2分!」の回答。

絶対2分じゃないし、大体どっから来たその2分?みたいなw

でも2分って言う人結構多くて、おそらく「そんなに時間かからないよ!2分くらいだよ!」そんな感じなのかなぁと私は解釈していますw

 

 

ここだけはやっぱりステレオタイプ通りかも?

予想を裏切るスペインのステレオタイプにお話してきましたが、私的にやっぱりステレオタイプ通りだなと思うこともあるわけです。

それは、陽気でネガティブに思いつめる人が少ないこと。

スペインは年々回復しているとは言われているものの失業率が高く、2017年の時点では16.5%で、これは日本と比較すると6倍以上!(日本は今年の1月の時点で2.4%)

自分のやりたい仕事に就けない人もいっぱいいるし、もちろん多少ネガティブになってはいると思います。

でもこんな状況にも関わらず「どうにかなるだろう!」って思っていて、そこまで極端に落ち込む人とかいないんですよね。

国民性なのかもしれないけど、ここは見習いたいとこだなといつも関心します。

 

 

 

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